究極のエサ「名人」
開発秘話
名人和牛ストーリー#1
誰でも「名人」になれるエサが開発したかった
全国には、いつの時代にも、毎回共進会等で上位入賞されるような肥育技術の優秀な人達がおります。このような人達は、肥育名人又は、名人と呼ばれ、その肥育技術は、長年努力をして創意工夫を積み重ねてきたもので、なかなか、まねのできない完成されたものでした。
配合飼料「名人」はその名が示すとおり、全国の名人と言われるような人達が生産する肉牛と同じような牛が誰でも生産できるようにと開発した餌です。
開発した当時は、肥育名人と言われる人達が、長年積み重ねてきた経験や勘が技術の中心だったことから、他の人がその技術を習得するというのは非常に難しい事でした。配合飼料「名人」を開発するにあたっては、とにかく簡単に給与ができるエサでなければ、普及させるのは難しいというところから開発に入りました。また全国の肥育名人と言われるほとんどの牧場を視察する事で、何か共通点がないかを毎日毎日とことん探求致しました。
すると成績優秀な牧場にはある共通点があることがわかってきました。ただこれをエサに取り入れて誰でも使えるエサにするにはたくさんの問題を解決しなければなりませんでした。幸い茨城県畜連の牧場で、それぞれの問題等の肥育試験ができた事から、現場での肥育試験を経て現在の配合飼料「名人」の素となるエサが完成し、そのエサで肥育した牛が(株)東京食肉市場で開催された共進会で名誉賞を受賞したことを受けて、そこから「名人」の販売を開始致しました。
「名人」の特徴は、サシを入れる事はもちろんですが、それよりも美味しい肉を作るためにより主流をおいており、そのコンセプトは、人間が食べて美味しいモノを牛に食べらせれば、その肉は必ず美味しくなるという肥育名人からの教えに基づいて製造していることです。また前期や後期と切り替わるエサではなく、最初から最後まで1本のエサで切り替えのストレスがかからないようにすることで、たくさん食べられるサラサラな脂質の肉になる特徴があります。またエサ自体ゆっくり消化するように製造することで味わい深い赤身の肉になる特徴があります。
取材協力:雪印種苗株式会社 様